※本記事はAmazonアソシエイトのリンクを含みます。
食品添加物の分類と代表的な例
食品添加物とは、食品の製造や加工、保存、見た目や風味の向上などを目的に使用される物質です。安全性が確認された上で使用が許可されていますが、その種類や役割は多岐にわたります。
本記事では、代表的な食品添加物を機能別に分類し、それぞれの特徴や使用目的、注意点を解説します。あわせて、安全性の見分け方や信頼できるブランドもご紹介します。
食品添加物の主な分類と例
- 甘味料:食品に甘みを与える(例:キシリトール、アスパルテーム)
- 着色料:食品の色を整える(例:クチナシ黄色素、コチニール色素)
- 保存料:カビや細菌の繁殖を抑える(例:ソルビン酸、しらこたん白抽出物)
- 酸化防止剤:酸化による劣化を防ぐ(例:ビタミンC、二酸化硫黄)
- 酸味料:味のバランスを整える(例:クエン酸、乳酸)
- 調味料:うま味を加える(例:グルタミン酸ナトリウム)
- 香料:風味や香りを付ける(例:バニリン、オレンジ香料)
- 乳化剤:水と油を混ぜる(例:植物レシチン)
- 増粘剤・安定剤・ゲル化剤:とろみや安定性を与える(例:ペクチン、カルボキシメチルセルロース)
- 発色剤:色味を鮮やかにする(例:亜硝酸ナトリウム)
- 漂白剤:白く見せるための成分(例:亜硫酸ナトリウム)
- 防かび剤:主に果物などの表面に使用(例:OPP)
- pH調整剤:食品の酸度を調整(例:リンゴ酸、乳酸ナトリウム)
- 膨張剤:パンやケーキを膨らませる(例:重曹、ミョウバン)
添加物は本当に危険?「安全かどうか」の判断ポイントを深堀!
「食品添加物=体に悪いもの」と思われがちですが、実際にはすべてが危険というわけではありません。
その一方で、「できれば避けたい添加物」や「海外では規制されているもの」があるのも事実。
ここでは、添加物の“安全性の見極めポイント”を3つの視点から詳しく解説します。
① 使用量と一日摂取許容量(ADI)をチェック
食品添加物は、動物実験などで安全性が確認された量の“100分の1以下”を基準に使用量が設定されています。
ADI(許容一日摂取量)= 一生涯、毎日摂取しても健康に悪影響が出ないとされる量
添加物は基本的に「少量使用が原則」で、過剰に使われていることは稀
✅ たとえば、ビタミンC(酸化防止剤)やクエン酸(酸味料)は、安全性が高く広く使用されています。
❗ ただし、加工食品を頻繁に食べると、微量でも“積み重ね”になるリスクはあります。
そのため、使用量の少ない商品や、摂取頻度のコントロールが大切です。
② 天然・合成の違いだけでは判断できない
「天然だから安心」「合成だから危険」と単純に分けるのは誤解です。
種類 | 安全性の傾向 | 例 |
---|---|---|
天然由来 | 比較的安全とされるが例外もあり | クチナシ色素、クエン酸、トレハロース |
合成添加物 | 厳密な基準で使用量を管理 | アスパルテーム、合成着色料、BHA |
⚠️ 天然素材でも注意が必要なものの一例:
- トレハロース:自然界にもある糖ですが、大量摂取は血糖値変動の原因にも。
- カラメル色素:一部に発がん性物質が含まれる型(Ⅲ・Ⅳ)があるとされ、EUでは制限。
③ 海外の規制状況を参考にする
日本で認可されている添加物の中には、EUや米国などでは禁止・制限されているものも存在します。
これらは、安全性の評価基準の違いや、最新の研究による再評価が影響しています。
添加物名 | 日本の使用 | 海外の扱い例 |
---|---|---|
アスパルテーム | 使用可 | 一部EU諸国で警告表示対象 |
赤色40号(Allura Red) | 使用可 | 欧州で注意喚起、子どもの行動に影響の可能性 |
BHA(ブチルヒドロキシアニソール) | 使用可 | 一部で発がん性懸念、米国・EUで使用制限 |
👉「海外で禁止されている=日本では絶対に危険」ではありませんが、判断材料の一つとして活用できます。
④ 自分の体質との相性にも注意
添加物の中には、アレルギーや過敏反応を引き起こすものもあります。
- 亜硫酸塩(乾燥果物やワインに使用):喘息や蕁麻疹の原因になる人も
- タール色素(赤色2号など):一部の子どもに多動や集中力低下との関連が報告
体質に合わないと感じたら、個別に避けることが重要です。
注意が必要な一括表示
添加物の中には、以下のようにまとめて表示されるものがあり、内容が分かりにくいという問題点も。
- 調味料(アミノ酸等)
- 香料
- 乳化剤
「香料」と記載されている場合、実際には数十種類以上の合成物質がブレンドされていることもあります。
安心して食品を選ぶためにできること
- ✅ 原材料表示をしっかり読む習慣
- ✅ 過剰な加工食品を控え、できるだけ自然な食材を選ぶ
- ✅ 信頼できるブランド(無添加志向)を選ぶ
「完全に添加物ゼロ」にするのは難しくても、“なるべく減らす意識”を持つことが、健康への第一歩です。
添加物の数が多い場合は注意のサインです。
おすすめブランド
原材料にこだわり、余計な添加物を使用しない食品ブランドとして内堀醸造が注目されています。酢や調味料を中心に、昔ながらの製法と品質管理を重視した商品が揃っています。
まとめ
- 食品添加物は機能によって多くの種類に分類される
- すべてが危険というわけではなく、量や種類、目的が重要
- 一括表示や名称に惑わされず、原材料ラベルを確認する習慣を
- 安心な食品選びの第一歩は、信頼できるブランドを選ぶこと
日々の食生活をより安全で豊かなものにするために、添加物の基礎知識を持って賢く選択していきましょう。